猫に関する苦情が県保健所及び市に多数寄せられています。
苦情の内容は、フン・尿・鳴き声などの生活環境被害に関するものから動物愛護まで様々ですが、その多くは、飼い主の無責任な飼い方が原因となっています。
フン・尿などの後始末や動物の健康へ配慮して適切に飼育することは飼い主の責任です。
また、動物の命を尊重し大切にすることは、誰しもが守るべきことです。
(1) 屋内で飼いましょう。
猫は十分なエサと上下運動のできる高さを工夫した空間を整え、不妊去勢手術をすれば、特に広い生活空間を必要としない動物です。
屋内で飼うことで、周囲に迷惑をかけることなく、事故や感染症から猫を守れ、迷子を防止できるなど、多くの利点があります。
(2) 不妊去勢手術をしましょう。
猫は年に2~3回出産し、すぐに増えてしまいます。責任をもって子猫を生ませるのでなければ、不妊去勢
手術をして、過剰繁殖を防ぎましょう。生殖器の病気や繁殖期におけるケンカや臭いの予防にもつながります。
(3) 迷子札をつけましょう。
衰弱や事故などで自力で歩けなくなった多くの猫が、負傷動物として県保健所に、保護収容されています。
これらの猫のほとんどは、飼い主が判明していません。
自分の飼い猫に責任を持つためにも、迷子札やマイクロチップなどを猫に装着し、飼い主が分かるようにしましょう。
(マイクロチップを装着しましょう)
(4) 絶対に捨てないでください。
猫を捨てることは犯罪です。(1年以下の懲役、100万円以下の罰金)
やむを得ず飼うことができなくなったときには、新しい飼い主を見つけるよう最大限の努力をしましょう。
(5) 最後まで責任を持って飼いましょう。
猫は15年~20年くらいの寿命があります。
病気になった、体が弱って世話が大変になったからといって、途中で放棄せずに、習性、生態を理解して最後まで責任を持って飼いましょう。
飼い主のいない猫にエサを与えている方へ
飼い猫だけではなく、飼い主のいない猫が苦情の原因となることが多々あります。
飼い主のいない猫にエサを与えていると、エサを求めて猫が集まり、糞や尿、鳴き声など様々な迷惑を周囲に及ぼすことがあります。
また、新たに子猫が生まれ、結果的に飼い主のいない不幸な猫を増やしてしまうことにもつながります。
飼い主のいない猫にエサを与えている方は、その行為によって起こる影響をきちんと認識し、必ず不妊去勢手術を行い、地域住民への配慮を忘れないようお願いします。